「帰りたい。今すぐ、このデスクから消え去りたい」
午後2時。昼食後の血糖値スパイクが脳を直撃し、パソコンの画面が幾何学模様に見えてくる魔の時間帯。 これといった急ぎの仕事はない。しかし、定時まではあと3時間以上ある。
このまま死んだ魚のような目でモニターを眺め続けるのか、それとも会社を早退するという戦略的撤退を決行するのか。
しかし、多くのサラリーマンはここで躊躇します。 「会社を早退したいけど、上司が納得するうまい『言い訳』が見つからない」と。
待ってください。早退に必要なのは「正義」ではありません。必要なのは、上司がぐうの音も出ないほどの「完璧な言い訳(ストーリー)」だけです。
今回は、安易な「体調不良」という嘘に頼らず、当日でも怪しまれずに会社を早退するための「神理由」を伝授します。 これはサボりではありません。心の平穏を守るための危機管理(リスクヘッジ)です。
会社を早退する言い訳で「体調不良」を選ぶのが危険なワケ
多くの人がやりがちな「頭が痛い」「お腹が痛い」という言い訳。 これ、実は会社を早退する手段としては、リスクとリターンが見合わない「投機的なギャンブル」です。
なぜプロのサボリストである私が、このカードを切らないのか。理由は2つあります。

体調不良を理由にすると翌日の出社が気まずくなる
最大のリスクはこれです。「熱がある」という体調不良を理由にして帰った場合、翌朝ピンピンして出社すると「あれ?もう治ったの?無理してない?」と不審がられます。
かといって、翌日まで「病み上がりの演技」を続けるのはコストが高い。マスクをし、咳き込み、テンションを下げる……これでは、せっかくのリフレッシュが台無しです。 早退の目的は「元気を取り戻すこと」なのに、翌日も演技で消耗しては本末転倒です。
昨今の情勢では「体調不良」という理由は深掘りされる
さらに、昨今の情勢では「念のため病院へ…」「インフルエンザの検査を…」などと大事(おおごと)になりがちです。
上司によっては「診断書を持ってこい」と言い出すかもしれません。こうなると完全に詰み(即死)です。体調不良は、今の時代においてはハイリスク・ローリターンな理由なのです。
我々が狙うべきは、「その日一発で完結し、翌日にはリセットされるトラブル」です。 そこで有効なのが、以下の「インフラ」と「お役所」のカードです。
会社を早退する最強の言い訳①「水道トラブル(水漏れ)」
これが私が最も愛用する、疑われる余地ゼロのカードです。 会社を早退するために、自分自身の体調ではなく「住環境のトラブル」を言い訳にします。

体調不良より安全な理由は「管理会社からの緊急電話」
デスクでスマホを手に取り、深刻な顔で電話を受けた(フリをした)後、上司にこう報告します。
「すみません、今、マンションの管理会社から電話がありまして……。上の階で水漏れが発生して、私の部屋にも影響が出ているそうです。業者が入るための立ち会いが必要なので、急いで戻らないといけなくて……」
【この理由の神ポイント】
-
被害者ポジション: 体調不良と違い、あなたはサボる人ではなく「水漏れ被害に遭った可哀想な人」になります。
-
緊急性・不可抗力: 水漏れを放置すれば家財がダメになります。この理由で帰る部下を止める権利は、会社にも上司にもありません。
-
証拠が不要: 翌日「大丈夫だった?」と聞かれても、「壁紙が少し濡れた程度で済みました。保険で直るそうです」と言えば解決。誰もあなたの家まで見に来ません。
会社を早退する鉄板の言い訳②「役所・公的機関の手続き」
「役所」という言葉には、サラリーマンを黙らせる魔力があります。 平日の昼間にしか空いていない役所は、会社を早退する格好の言い訳です。

体調不良と違い疑われない理由は「役所書類の不備」
「先日郵送した書類(税金関係やマイナンバーなど何でも可)に不備があったと役所から連絡がありまして……。今日中に窓口に行って訂正印を押さないと、受理されないらしくて……」
【この理由の神ポイント】
-
お役所仕事のせいにする: 「役所って融通きかないんですよね」と愚痴ることで、上司を「役所被害者の会」の共犯者にできます。敵はあなたではなく役所になります。
-
今日じゃなきゃダメな理由: 「期限が今日まで」という設定にすれば、体調不良のような曖昧さが消え、即座に帰る正当性が生まれます。「明日でもいいだろ?」というツッコミを論理的に封殺できます。
会社を早退する緊急の言い訳③「鍵の紛失・締め出し」
もしあなたが「実家暮らし」や「既婚者」なら、家族をダシにするのも有効です。 会社を早退する言い訳として、「危篤」などの重い嘘は倫理的にNGですが、「地味なトラブル」なら安全です。

家族のトラブルは会社が引き止められない正当な理由になる
「田舎から出てきた母(または妻)が、家の鍵を無くして家に入れず、外で待っているそうで……。スペアキーを持っているのが私だけなので、開けに帰らないといけません」
【この理由の神ポイント】
-
情に訴える: 寒空の下で家族を待たせるわけにはいきません。体調不良(仮病)よりも、日本人のメンタリティとして心理的に引き止めにくい理由です。
-
短時間で解決: 鍵を開けるだけなので、看病などの長期戦にならず、翌日に引きずる心配もありません。「鍵開けて、少し実家の話を聞いてたら遅くなりました」と言えば完璧です。
会社を早退する言い訳を信じ込ませる「演技」の極意
完璧な台本(言い訳)を用意しても、ニヤニヤしながら「お疲れっしたー!」と帰っては全てが台無しです。会社を早退するのは、オフィスのドアを出るまでが勝負です。
もっともらしい理由でも「体調不良」のような悲壮感はNG
上司に報告に行くときは、「仕事を抜けて申し訳ない」という顔ではなく、「トラブルのせいで仕事が中断されて迷惑している」という被害者の顔でいきます。
「(ため息混じりに)まったく、ツイてないです……。すみません、明日の朝イチで遅れた分を取り戻しますので」
ここでのポイントは、体調不良の時のような「辛そうな演技(咳き込むなど)」をしないことです。 必要なのは「困惑」です。 「元気なんですが、トラブル対応で帰らざるを得ない」というスタンスを取ることで、あなたの評価は下がるどころか「責任感のあるやつだ」と錯覚させることができます。
まとめ:会社を早退する言い訳は「権利」ではなく「技術」だ
結論として、会社を早退するのに罪悪感を持つ必要はありません。 安易に「体調不良」という言い訳を使うのは、自分の身を削るリスキーな手段です。
賢いサラリーマンは、「水道」「役所」「鍵」といった、誰もが納得せざるを得ない理由を巧みに利用し、無傷で自由を勝ち取ります。
自分の時間は、自分で守るしかありません。 さあ、そろそろデスクで「架空の電話」を受ける準備をしてください。 外の空気は美味しいですよ。健闘を祈ります!
▼次に読むべき記事:社畜の生存戦略シリーズ





コメント